円安 再び151円台半ばに値下がり 対ユーロは164円台前半に

15日のニューヨーク外国為替市場では、アメリカ経済が堅調との見方からアメリカの長期金利が上昇したことを背景に円安が進み、円相場は一時、1ドル=151円台半ばまで値下がりしました。

15日のニューヨーク外国為替市場では円安が進み、円相場は一時、1ドル=151円台半ばまで値下がりしました。

市場ではこの日、発表されたアメリカの先月の小売業の売上高が7か月ぶりに前の月を下回ったものの、高い水準にあるとの受け止めが広がりました。

このため、アメリカ経済は堅調との見方からアメリカの長期金利が上昇し、日米の金利差が意識されて、円を売ってより利回りが見込めるドルを買う動きが強まりました。

円はユーロに対しても売られ、円相場は一時、1ユーロ=164円台前半まで値下がりし、およそ15年ぶりの円安ユーロ高水準を更新しました。

市場関係者は「日銀が当面、今の大規模な金融緩和を続けるとの見方が広がる中、アメリカ経済が堅調との見方が改めて広がったことがきっかけとなって円が売られる展開となった。円が売られやすい状況は当面、続くと見る投資家が増えている」と話しています。