“10年前セクハラ疑い”報道 三宅政務官は否定 野党追及の方針

三宅防衛政務官は10年前、事務所のスタッフにセクハラ行為をした疑いがあると一部で報じられたことについて、「全く身に覚えがない」と否定しました。3人の政務三役が相次いで交代する中、野党側は三宅政務官についても国会で事実関係をただす方針です。

三宅防衛政務官は15日、「文春オンライン」で、10年前に自身の事務所のスタッフに対し、抱きつくなどセクハラ行為をした疑いがあると報じられました。

三宅政務官は記者団に対し、「全く身に覚えがない。抗議文を送付する予定だ」と述べました。

岸田総理大臣は防衛省が元自衛官の性被害の問題などを受けて、ハラスメントの根絶に取り組んでいることも踏まえ、適切に説明を行うよう指示したことを明らかにしました。

政府・与党内では「本人が否定している」として、事実関係を慎重に確認する必要があるという意見が大勢ですが、3人の政務三役が相次いで交代する中、「万一事実なら、また辞任せざるをえない可能性もある」として、影響を懸念する声も出ています。

一方、野党からは「防衛省がハラスメントの根絶に取り組む中、事実なら資質が疑われる」といった意見が出ています。

野党側は16日、参議院外交防衛委員会で三宅政務官本人に事実関係をただすことにしています。

立民 長妻政調会長「明確に説明してもらわねば困る」

立憲民主党の長妻政務調査会長は記者会見で、「自衛隊があらゆるハラスメントを根絶すべく、組織を挙げて取り組んでいるところに、このような報道が出たことは非常に残念だ。政務官本人は全く身に覚えがないと強調しているが、事実でないとすれば、明確にきちんと説明してもらわなければ困る」と述べました。