大相撲九州場所4日目 大関 貴景勝 平幕の明生に敗れ初黒星

大相撲九州場所は4日目で、2場所連続優勝を目指す大関 貴景勝が平幕の明生に敗れて初黒星を喫しました。

九州場所は、3日目まで貴景勝、霧島、豊昇龍の大関3人がいずれも初日から3連勝と好スタートを切りました。

このうち、15日の4日目の取組で貴景勝は平幕の明生と結びの一番で対戦し、土俵際まで押し込んだあと引いたところで攻め返されて「寄り切り」で敗れ、初黒星を喫しました。

また、霧島は大関経験者の高安に立ち合いで上体を起こされてから突き押しで攻め込まれたあと、最後は「突き落とし」で敗れて初黒星となりました。

一方、豊昇龍は平幕の翔猿に「寄り切り」で勝ち、大関陣でただ1人、初日からの連勝を「4」に伸ばしました。

関脇陣では、
▽大栄翔が前頭筆頭の宇良に、
▽琴ノ若も小結 阿炎にいずれも「押し出し」で勝って、ともに4連勝としました。

この2人は、16日の5日目で直接対戦します。

一方、若元春は小結 北勝富士に敗れて、2敗目を喫しました。

このほか、平幕では、先場所、優勝争いに加わった21歳の熱海富士、幕内最年長の玉鷲、今場所、返り入幕を果たした一山本の3人が4連勝としました。

中入り後の勝敗

▽北の若に東白龍は北の若が「押し出し」。

▽美ノ海に錦富士は美ノ海が「押し出し」。

▽一山本に友風は一山本が「押し出し」で4連勝です。

▽剣翔に狼雅は狼雅が「寄り切り」で新入幕、初白星を挙げました。

▽玉鷲に佐田の海は玉鷲が「押し出し」で初日から4連勝です。
玉鷲は幕内出場1261回で単独9位となりました。

▽平戸海に宝富士は平戸海が「押し出し」で今場所、初白星です。

▽琴恵光に王鵬は琴恵光が「突き落とし」。

▽御嶽海に妙義龍は妙義龍が「寄り切り」。

▽熱海富士に竜電は熱海富士が「はたき込み」で初日から4連勝。

▽金峰山に北青鵬は金峰山が「寄り切り」。

▽隆の勝に遠藤は隆の勝が「寄り切り」で勝ちました。

▽翠富士に阿武咲は翠富士が「突き落とし」。

▽錦木に湘南乃海は錦木が「下手投げ」。

▽豪ノ山に正代は正代が「突き落とし」で初白星です。

▽阿炎に琴ノ若は琴ノ若が「押し出し」で4連勝。

▽若元春に北勝富士は北勝富士が「押し出し」で初白星を挙げました。

▽宇良に大栄翔は大栄翔が「押し出し」で勝ちました。
大栄翔は初日から4連勝です。

▽大関 豊昇龍に翔猿は豊昇龍が「寄り切り」で勝って初日から4連勝としました。

▽大関 霧島に高安は高安が「突き落とし」で勝ちました。
霧島は初黒星。
初日からの連勝が3で止まりました。

▽明生に大関 貴景勝は明生が「寄り切り」で初白星を挙げました。
2場所連続優勝を目指す貴景勝は今場所、初黒星を喫しました。

4連勝の関脇 琴ノ若「あしたからも変わらずに」

▽関脇 琴ノ若は、小結 阿炎に勝って4連勝とし、「しっかり前に出る意識でいった。毎日やれることをやって臨んでいるだけなので、あしたからも変わらずにやっていきたい」と落ち着いた様子で答えていました。

▽関脇 大栄翔は、前頭筆頭の宇良を押し出して、こちらも4連勝。
「しっかり見て攻めようと思っていたのでよかった。一日一番に集中できている」と話しました。
初日からの相撲内容については、「よくなってきていると思う。リズムよく来ているんじゃないか」と手応えを口にしました。

▽もう1人の関脇、若元春は、小結 北勝富士に敗れて2敗目。
「左が入らず上手も引けなかったから、我慢して残さないといけないのに相手を呼び込んでしまった。気持ちの弱いところが出てしまった」と反省を口にしていました。

▽北勝富士は連敗を3で止め、「3連敗と4連敗では全然違う。きょうは理想的な相撲が取れたと思う」と明るい声で答えていました。

▽3人の大関陣のうち、豊昇龍は、翔猿を力強く寄り切りました。
豊昇龍は「ちゃんと集中して相手を見ながら相撲ができた。一日一番しっかり大事にしていきたい」と4連勝にも冷静でした。

▽大関経験者の高安に敗れた霧島は、支度部屋での取材には答えませんでした。

▽勝った高安は「きょうの相撲をきっかけに、いい相撲を取りたいですね」と話していました。

▽大関 貴景勝は、結びの一番で明生に寄り切りで敗れて初黒星。
「あすに向かってやっていくだけ。また頑張ります」と淡々と話していました。

▽明生は、今場所初白星が大関からの勝利となり、「体は動いていたので、集中して土俵に上がった」と話しました。
鹿児島県出身の明生には、大きな声援が送られていましたが、「うれしかった。九州に来たら、いろいろな人に声をかけてもらえるので、しっかり自分の相撲を見せていけたら」と意気込んでいました。