三宅防衛政務官 10年前のセクハラ疑い報道 “身に覚えがない”

三宅防衛政務官は、10年前、事務所のスタッフにセクハラ行為をした疑いがあると一部で報じられたことについて、「全く身に覚えがない」と否定しました。

一方、岸田総理大臣は防衛省がハラスメントの根絶に取り組んでいることも踏まえ、適切に説明を行うよう指示したことを明らかにしました。

三宅防衛政務官は、15日に「文春オンライン」で、10年前に自身の事務所のスタッフに対し、抱きつくなどセクハラ行為をした疑いがあると報じられました。

これについて三宅政務官は15日午後6時すぎ、防衛省で記者団に対し「全く身に覚えがなく、週刊誌の方にも伝えている。あすにも抗議文を出す予定だ。改めて機会を見て説明させていただく」と述べました。

一方、岸田総理大臣は、15日夜、記者団に対し「本人から防衛大臣に報告が行われたと承知している」と述べました。

そのうえで「防衛省、自衛隊では、現在、木原防衛大臣のもと、あらゆるハラスメントを根絶すべく組織を挙げて取り組んでいるところであり、防衛大臣を補佐する立場にある 政務官の報道については、より適切に説明が行われるべきだと、私の方から指示を出した」と明らかにしました。

松野官房長官「必要に応じて本人が説明」

松野官房長官は午後の記者会見で「特段の報告は受けていない。必要に応じて本人が適切に説明するものと考えている」と述べました。

また、政務三役の問題などを指摘する報道が相次いでいることについて、「報道にコメントする立場にはないが、政府としては、これまでの一連の辞任を重く受け止め、一層、緊張感を持って職務にあたっていく」と述べました。

維新 藤田幹事長「本人が説明責任を」

日本維新の会の藤田幹事長は、記者会見で「事実ならダメだが、週刊誌報道が出てすぐ『辞めろ』と反射的に言うのは少し違う。本人が説明責任を果たし、自民党や内閣が事実確認を行うのを待ちたい」と述べました。

共産 穀田国対委員長「内閣が責任取り退陣すべき」

共産党の穀田国会対策委員長は、記者会見で「政務三役の問題が相次いでいることは、内閣の自己崩壊に匹敵するのではないか。岸田総理大臣は適材適所と言ったが任務との関係も含め不祥事を起こしていることについてひと言も説明していない。責任を取り退陣すべきだ」と述べました。