埼玉で狩猟解禁 相次ぐクマ目撃で猟友会 “より注意深い対応”

クマの目撃情報が埼玉県内でも相次ぐ中、県や地元の猟友会は15日解禁された今シーズンの狩猟にはより注意深い対応で臨むことにしています。

埼玉県内でも15日から来年2月15日まで、ニホンジカやイノシシをはじめ、キジやマガモなど46種類の動物や鳥類の狩猟が解禁となり、秩父市大滝地区では15日朝、夜明けとともに地元の猟友会のメンバー9人が山に入りました。

入山前には道路に出る時は猟銃にカバーをかけることや、発砲前には前方に人がいないか確かめるなど、注意点を確認していました。

ことしは各地でクマによる被害や目撃情報が相次ぐ中、埼玉県は国のガイドラインに基づき、ツキノワグマの個体数維持のため、人的被害を防ぐ場合を除いて狩猟の自粛を呼びかけています。

一方、県によりますと今年度は秩父地域を中心にクマの目撃情報が100件を超え、すでに昨年度1年間を上回っているということです。

奥秩父猟友会の青木博志会長は「クマは去年、狩猟シーズンになると山奥へ引っ込んでいなくなりましたが、ことしはまだウロウロしています。主に猟の対象にしているのはシカやイノシシで、できればクマとは会いたくない」と話していました。

埼玉県はクマに遭遇した場合は身の安全を確保するよう呼びかけています。