参院憲法審査会 “一票の格差”最高裁判決受け 与野党意見交換

参議院憲法審査会が今の国会で初めて開かれ、去年の参議院選挙のいわゆる一票の格差をめぐる最高裁判所の判決を受けて、与野党が選挙制度のあり方について意見を交わしました。

15日の参議院憲法審査会では、去年の参議院選挙のいわゆる一票の格差について最高裁判所大法廷が10月に、憲法に違反しないという判決を言い渡したことを受け、参議院法制局が判決内容などを説明しました。

このあと各党が意見を交わし、
▽自民党と国民民主党は、参議院選挙で導入されている選挙区の「合区」を解消し、各都道府県から最低1人は議員を選べるようにすべきだと主張しました。

▽立憲民主党は、「合区」について議論する際は、該当地域など地方の声だけでなく、都市部も含めた国民的な議論が必要だと訴えました。

▽公明党、日本維新の会、共産党は、1票の格差を是正するため、都道府県を基本とする今の選挙区制度から全国を複数のブロックに分けた制度に改めるべきだと主張しました。

▽れいわ新選組は、1票の格差を是正する方策として、議員定数を増やすことを検討すべきだと訴えました。