中国海軍の艦艇 鹿児島 大隅海峡を通過 海自護衛艦などが警戒

太平洋を航行していた中国海軍の艦艇が15日、鹿児島県の大隅海峡を通過して中国の方向へ向かったのを防衛省が確認しました。周辺では海上自衛隊の護衛艦などが警戒にあたっていて、その様子をNHKのカメラが撮影しました。

大隅海峡を通過したのは、中国海軍のミサイル駆逐艦と、フリゲート艦、補給艦の合わせて3隻です。

15日午前11時半ごろ、鹿児島県の口永良部島沖の大隅海峡を太平洋から中国の方向に向けて航行しているのをNHKのヘリコプターから撮影しました。

3隻のすぐ周辺では、海上自衛隊の護衛艦と海上保安庁の巡視船が追尾しながら監視にあたっている姿も確認できました。

大隅海峡は、軍艦を含めて外国の船舶の航行が認められている「特定海域」で、中国海軍の艦艇の通過は
▽3年前は確認されませんでしたが、
▽おととしは3回、
▽去年は4回確認されていて、
▽ことしは今回で7回目です。

防衛省によりますと、3隻のうち補給艦を除く2隻は、今月上旬、空母などほかの艦艇とともに沖縄県の宮古島沖の太平洋を航行していたのが確認されています。

防衛省は、中国が海洋進出の動きを強める中、艦艇の遠洋での運用能力を高めようとしているとみて、警戒と監視を続けています。