来年1月の台湾総統選 国民党と民衆党 総統候補一本化で合意

来年1月に投票が行われる台湾総統選挙に向けて、最大野党の国民党と、野党第2党の民衆党が候補者を一本化することで合意しました。

来年の台湾総統選挙では、国民党が新北市長の侯友宜氏を、民衆党は前の台北市長の柯文哲氏をそれぞれ公認の総統候補としていました。

15日、両党は協議を行い、侯氏と柯氏のどちらかに総統候補を一本化することで合意したということです。

どちらを総統候補とするかは、各種世論調査の内容を専門家が評価したうえで、今月18日に発表するということです。

2人の差が統計学的な誤差の範囲内だと評価された場合は、柯氏が上回っていても侯氏を総統候補とするということです。

協議のあと、侯氏は報道陣に対し「どちらが総統候補になるかにかかわらず、われわれは手を携えて協力する」と述べました。

また15日の協議では、両党が連立政権を組むべきだとしていて、柯氏は「台湾にはかつて連立政権が存在したことがなく、きょうは歴史的な瞬間になるだろう」と述べました。

15日の協議には、総統在任中に中国の習近平国家主席と史上初の中台首脳会談を行った馬英九前総統も立ち会いました。

台湾総統選挙には、侯氏と柯氏のほかに、与党・民進党が副総統の頼清徳氏を擁立し、ホンハイ精密工業の創業者の郭台銘氏も無所属で立候補する資格を得ています。

これまでの世論調査の支持率は、頼氏がトップで、侯氏と柯氏が2位を争う状況が続いてきました。

立候補の受け付け開始が来週20日に迫るなか、野党やその支持者からは政権交代の可能性を高めるため候補者の一本化を求める声が上がっていました。