今シーズンの野生鳥獣の狩猟は、全国で15日解禁され、長野県内でも鳥獣保護区を除いて、イノシシやシカ、クマ、それに鳥などの狩猟が実施できるようになります。
解禁にあわせて長野市では早朝から警察や地元の猟友会が安全な狩猟のためパトロールをしました。
ことしは県内でもクマが人を襲う被害が相次いでいて、先月、飯山市では1人が死亡しています。
県によりますと、県内のクマの捕獲は年間およそ250頭で、その9割がおりによる捕獲です。
銃などで追い立てられる経験が少なく、クマが恐怖心を覚えないことが被害増加の背景にあるとみています。
このため長野県は、人が山に入ることでクマが人への恐怖心を覚え、クマが人里に近づかない効果も期待できるとしてことし、県の猟友会に対し、積極的に山に入り、狩猟活動を行うよう呼びかけています。
長野地方猟友会の嶌崎厚会長は「ことしはクマの確実な追い払いを意識して、狩猟に取り組みたい」と話していました。

全国で狩猟解禁 長野県 “積極的に山に入り狩猟活動を”
今シーズンの狩猟が、15日解禁されました。長野県内でもクマによる被害が相次ぐ中、クマが人里に近づかない対策にもなるとして、県は、積極的に山に入り、狩猟活動を行うよう呼びかけています。