大谷翔平 エンジェルスの「クオリファイング・オファー」拒否

大リーグ、エンジェルスからFA=フリーエージェントとなっている大谷翔平選手はエンジェルスから提示されていた「クオリファイング・オファー」と呼ばれる年俸およそ30億円の1年契約を拒否しました。交渉は引き続き、エンジェルスを含めたすべての球団と続けることができ、来シーズンの所属先を決めるための話し合いが今後も進められることになります。

大リーグではFAとなった選手に対して元の所属球団が「クオリファイング・オファー」と呼ばれる1年契約を提示できる仕組みがあります。

提示される年俸はその年の年俸上位125選手の平均となっていて、ことしは史上最高の2032万5000ドル、日本円でおよそ30億5500万円でした。

ただ、FAとなったスター選手はより高額の複数年契約が見込めるため、大半が拒否するのが通例です。

ことしオファーを受けた大谷選手や、パドレスのスネル投手、カブスのベリンジャー選手など7人のFA選手たちは14日、日本時間15日の午前6時に回答期限となり、大リーグの選手会によりますと大谷選手を含めた全員が拒否したということです。

交渉は引き続き、エンジェルスを含めたすべての球団と続けることができ、来シーズンの所属先を決めるための話し合いが今後も進められることになります。

クオリファイング・オファーを拒否したFA選手が最終的に別の球団に移籍した場合は、元の所属球団には補償として来年のドラフトの指名権が与えられます。

ことしはオファーを受けた7人全員が拒否したことで、大リーグで2012年にこの制度が始まって以降、オファーを受け入れたのは131人中、13人のみとなりました。