NY市場 一時1ドル=150円台前半に値上がり 消費者物価指数受け

14日のニューヨーク外国為替市場では、アメリカの消費者物価指数を受けて金融引き締めの長期化への懸念が和らいだことを背景に、ドル売り円買いの動きが出て円相場は一時、1ドル=150円台前半まで値上がりしました。

14日のニューヨーク外国為替市場では、ドルに対して円を買う動きが出て円相場は一時、1ドル=150円台前半まで値上がりしました。

この日、発表されたアメリカの10月の消費者物価指数の伸びが市場の予想を下回り、インフレ圧力が弱まったとの見方から金融引き締めが長期化することへの懸念が和らぎました。

このためアメリカの長期金利が一時、4.4%台まで低下し、日米の金利差の縮小が意識されてドル売り円買いの動きが出ました。

一方、円はユーロに対しては売られ、一時、1ユーロ=163円台後半まで値下がりしておよそ15年ぶりの円安ユーロ高水準を更新しました。

市場関係者は「消費者物価指数を受けてドルが売られたため、円はドルに対して買われたが、日米の金融政策の方向性の違いから円が売られやすい状況は当面、続くとみられ、円安に歯止めがかかるかどうかは不透明だ」と話しています。

また、ニューヨーク株式市場では、金融引き締めによる景気減速への懸念が和らいで買い注文が増え、ダウ平均株価の終値は前日に比べて489ドル83セント高い、3万4827ドル70セントでした。