円相場 小幅な値動き 政府・日銀の為替介入への警戒感も

14日の東京外国為替市場は、日米の金利差が意識され円を売る動きが出て、およそ33年ぶりの円安ドル高水準が迫る中、政府・日銀による為替介入への警戒感も広がって、円相場は小幅な値動きになりました。

14日の東京市場では、アメリカで金融引き締めが長期化する一方、日本では大規模な金融緩和が当面、続くという見方から日米の金利差が意識され、円を売ってより高い利回りが見込めるドルを買う動きが出ました。

一方で、政府・日銀による市場介入への警戒感から円を買い戻す動きも出ました。

午後5時時点の円相場は、13日と比べて10銭円高ドル安の1ドル=151円63銭~65銭でした。

一方、ユーロに対しては、13日と比べて10銭円安ユーロ高の1ユーロ=162円34銭~38銭でした。

また、午後5時半すぎには1ユーロ=162円40銭台まで円が値下がりし、2008年8月以来、およそ15年ぶりの円安ユーロ高水準となりました。

ユーロはドルに対して、午後5時時点で1ユーロ=1.0706から08ドルでした。

市場関係者は「円相場は去年の最安値の1ドル=151円94銭より値下がりすると、およそ33年ぶりの円安ドル高水準となる中で、この水準が意識され、神経質な取り引きとなった。また、日本時間の今夜、発表されるアメリカの先月の消費者物価指数の内容を見極めたいとする投資家も多く、値動きは限定的だった」と話しています。