横田めぐみさん拉致から46年を前に同級生らが帰国願い合唱

横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから15日で46年となるのを前に、新潟市にある母校の小学校で集会が開かれ、同級生や児童がめぐみさんの帰国を願って歌を歌いました。

横田めぐみさんは中学1年生だった1977年11月15日、新潟市で学校から帰る途中に北朝鮮に拉致され、それから15日で46年となります。

新潟市中央区にあるめぐみさんの母校の新潟小学校で14日、集会が開かれ、めぐみさんの同級生のほか全校児童およそ470人が参加しました。

はじめに、めぐみさんの同級生の池田正樹さんがあいさつし「めぐみさんは明るくてやさしい同級生でした。めぐみさんが帰国して母親の早紀江さんと必ず抱き合ってほしいです」などと話しました。

そして、同じくめぐみさんの同級生でバイオリニストの吉田直矢さんらが、めぐみさんの帰国を願って演奏し母親の早紀江さんも会場と結んだ電話で演奏を聴きました。

早紀江さんは演奏のあと参加者に「46年間もめぐみちゃんと別れていて、楽しい話もできない地獄のような年月です。めぐみちゃんが必ず帰って来ることを信じています」などと話しました。

続いて児童代表の6年生が「大切な家族と会えないめぐみさんの悲しみは計り知れません。自由に生きられることが当たり前であってほしいです。来年は『お帰りなさい集会』になるよう願って待っています」とめぐみさんへのメッセージを読みあげました。

そして最後に、早紀江さんがめぐみさんへの思いを込めて作詞した「コスモスのように」を全員で合唱しました。

6年生の児童は「私もお母さんと会えなくなったら悲しいので、めぐみさんには一刻も早く帰って来てほしいです」と話していました。

池田正樹さんは「早く『お帰りなさいの会』にしたいというのは子どもでもわかることです。岸田総理大臣には真剣に拉致問題に取り組んでほしいです」と話していました。

松野官房長官「痛恨の極み 誠に申し訳ない」

松野官房長官は午後の記者会見で「めぐみさんをはじめ、いまだに多くの拉致被害者が北朝鮮に取り残されていることは痛恨の極みであり、誠に申し訳ない。キム・ジョンウン(金正恩)総書記との首脳会談を実現すべく総理大臣直轄のハイレベルの協議を進めていく」と述べました。

そのうえで「被害者の家族も高齢となる中、拉致問題はひとときもゆるがせにできない人道問題だ。引き続きすべての被害者の1日も早い帰国を実現すべく全力で果断に取り組んでいく」と述べました。