デジタル技術で会話できるカフェ 東京 渋谷区に15日オープン

2年後の2025年、日本で初めて聴覚障害がある人たちのスポーツの国際大会、「デフリンピック」が開催されます。これを記念して、デジタル技術を活用して耳が聞こえる、聞こえないに関係なく会話できるカフェが東京 渋谷区に期間限定で15日からオープンします。

東京 渋谷区神宮前にオープンするカフェは、2年後の2025年、日本で初めて聴覚障害がある人たちのスポーツの国際大会、「デフリンピック」が開催されるのを記念して、東京都が15日から今月26日まで期間限定で設けます。

14日はオープンを記念したセレモニーが行われ、小池知事が「デジタル技術の体験を通して、聴覚障害やデフリンピックについて一層理解してもらえたらと思います」とあいさつしました。

カフェでは、およそ20人いる店員のうち10人は耳が聞こえません。

このため、接客の際には、透明のディスプレイに音声を文字に変換して表示したり、キーボードを使って入力した文字を映し出したりすることができるデジタル技術を活用します。

また、店内には音楽などが流れていますが、音を認識すると振動するデバイスもあり、耳が聞こえる人も聞こえない人も一緒に店内の雰囲気を味わうことができます。

東京都生活文化スポーツ局の萬屋亮事業調整担当課長は「皆さんにデジタル機器を活用した新しいコミュニケーションを体験していただけたらと思います」と話していました。