首相 公明代表に副大臣更迭を陳謝 補正予算案成立に協力求める

岸田総理大臣は公明党の山口代表と会談し、過去に税金を滞納していた財務副大臣を更迭したことについて「迷惑をかけて大変申し訳ない」と陳謝したうえで、経済対策の裏付けとなる補正予算案の早期成立に協力を求めました。

岸田総理大臣と公明党の山口代表は、14日午後、総理大臣官邸でおよそ1時間会談しました。

この中で岸田総理大臣は、13日に神田財務副大臣を更迭したことについて「迷惑をかけて大変申し訳ない。態勢を整えて取り組みたい」と述べ、陳謝しました。

これに対し、山口氏は「国会が始まったやさきに政務三役が立て続けにこうした事態となり、誠に遺憾だ。しっかり引き締めていただきたい。与党としても襟を正して政権運営に臨みたい」と応じました。

そして、岸田総理大臣が経済対策の裏付けとなる補正予算案の早期成立に協力を求めたのに対し、山口氏は対策の全体像を分かりやすく説明するよう要請し、物価高への対応や賃上げの実現に政府・与党で連携して取り組むことを確認しました。

また岸田総理大臣は、15日からアメリカを訪問してAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席し、これに合わせて中国の習近平国家主席と日中首脳会談を行う可能性があると伝え、山口氏は会談の実現に期待を示しました。

自民 茂木幹事長 公明との会談で副大臣更迭を陳謝

自民党の茂木幹事長は公明党との会談で「迷惑をかけて申し訳ない。政府・与党でしっかり反省したい」と陳謝しました。

国会内で行われた会談には、自民党の茂木幹事長と公明党の石井幹事長に加え、両党の国会対策委員長も出席しました。

この中で茂木氏は、13日、神田財務副大臣が更迭されたことについて「極めて遺憾で、公明党にも迷惑をかけて申し訳ない。政府・与党でしっかり反省し緊張感を持って取り組みたい」と述べ、陳謝しました。

また、出席者からは「財務副大臣の税金の滞納はあまりにずさんだ」といった指摘が出されたということです。

そして両党は、今月20日に国会に提出される見込みの経済対策の裏付けとなる補正予算案について、速やかな成立を目指す方針を確認しました。