海岸で「海霧」発生 幻想的な光景広がる 和歌山 串本町

和歌山県串本町の海岸で海の水蒸気が冷たい空気に冷やされて霧に変わる「海霧」が発生し、朝日に照らされて幻想的な光景が広がりました。

「海霧」は、暖かい海からの水蒸気が冷たい空気に冷やされて霧に変わる現象で、熊野灘をのぞむ串本町の田原地区の海岸では、秋が深まるこの時期から見ることができます。

14日は、夜明け前から海霧が海面を覆うように立ちこめました。

そして、午前6時半すぎに太陽が昇り雲の合間から出てくると朝日に照らされた海霧が黄金色に輝いていました。

海岸沿いには、写真愛好者が集まり幻想的な光景を写真に収めていました。

串本町に住む70代の男性は「何十年もこの場所に通っていますが、海霧が海岸の近くまで広がることはめったになく、きょうはとてもよい写真が撮影できたと思います」と話していました。

串本町の海霧は、気象条件がそろえば来年2月ごろまで見られるということです。