ノルドストリーム爆発 ウクライナ軍の大佐関与か 米メディア

ロシアとドイツを結ぶ海底パイプライン、ノルドストリームで、去年9月に起きた爆発について、アメリカメディアなどは、ウクライナ軍の特殊部隊に所属していた大佐が深く関与していたと伝えました。

バルト海を経由してロシアとドイツを結ぶ天然ガスの海底パイプライン、ノルドストリームでは、去年9月26日に爆発が起き、大量のガスが漏れ出しましたが、爆発の真相は明らかになっていません。

これについて、アメリカの有力紙ワシントン・ポストなどは11日ウクライナやヨーロッパの当局者の話として、ウクライナ軍の特殊部隊に所属していた大佐が、調整役として深く関与していたと伝えました。

報道によりますと、この大佐は、パイプラインに爆発物を設置した6人の実行犯のために後方支援を行い、ウクライナ軍のザルジニー総司令官にも最終的な報告が上がっていたということです。

ただ、ゼレンスキー大統領には意図的に知らされていなかった可能性があると伝えています。

この大佐は、現在別の容疑で拘束されていて、弁護士を通じて、爆発への関与を否定しているということです。

報道についてウクライナ軍の報道官は12日、ロイター通信に対し「情報はない」と述べました。

一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は13日「ウクライナ側による妨害工作の痕跡が、報道や調査で見られるようになってきた。われわれは注意深く見ている」と述べました。