円相場 一時1ドル=151円92銭 ことしの最安値更新

13日のニューヨーク外国為替市場は、日米の金融政策の方向性の違いから金利差が意識されて円安が加速し、円相場は一時、1ドル=151円92銭まで値下がりして、ことしの最安値を更新しました。
およそ33年ぶりの円安ドル高水準に迫りましたが、その後は、円を買い戻す動きも出て、荒い値動きとなっています。

13日のニューヨーク外国為替市場は円安が加速し、円相場は一時、1ドル=151円92銭まで値下がりして、ことしの最安値を更新しました。

円相場は、去年の最安値の1ドル=151円94銭より値下がりすると、およそ33年ぶりの円安ドル高水準となりますが、一時、その水準に迫りました。

ただ、その後は、円を買い戻す動きも出て、円相場は一時、1ドル=151円台前半まで値上がりするなど荒い値動きとなっています。

円安が一段と進んだ背景には、アメリカで金融引き締めが長期化する一方、日本では大規模な金融緩和が続くという見方から、日米の金利差が改めて意識されことがあります。

大手格付け会社が先週、アメリカ政府に対する格付けの見通しを引き下げたことなどから、アメリカの長期金利が上昇傾向にあることも円安ドル高につながっています。

市場関係者は「FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長が先週の講演で、『さらなる金融引き締めが適切であればためらわない』などと述べた一方、日銀はこのところの植田総裁の発言などから当面、いまの大規模な金融緩和を続けるとの見方が広がっていて、円安に歯止めがかからない状況となっている」と話しています。