ルーマニアにF16訓練施設 ウクライナ軍のパイロットも訓練

ウクライナ軍のパイロットの訓練にも使われるアメリカ製のF16戦闘機の訓練施設が、ウクライナの隣国ルーマニアに新たに設けられ、記念式典が行われました。

ルーマニアの空軍基地に新たに設けられた訓練施設は、F16戦闘機の訓練に特化した施設としてはヨーロッパで初めてのもので、13日、記念式典が行われました。

F16戦闘機を製造するアメリカのロッキード・マーチン社からも教官が派遣されていて、この日は、ルーマニア軍の2機のF16戦闘機が基地上空で激しく旋回するなど模擬訓練を繰り返す様子が見られました。

F16戦闘機を巡っては、ウクライナが反転攻勢を進める上で重視し、オランダなどが供与を表明していて、アメリカやデンマークなどでウクライナ軍のパイロットなどへ訓練が始まっています。

この施設では、まずルーマニア軍のパイロットの訓練が行われることになっていて、ウクライナ軍のパイロットの訓練も実施される予定です。

オランダのオロングレン国防相は「ロシアと戦うウクライナが対空防衛強化のためF16戦闘機を必要としていることを理解し、訓練を可能な限り早く始めたい」と述べました。

またロッキード・マーチン社の責任者は「ウクライナであってもほかの国でもこの施設はパイロットが効率的に訓練を受け任務に戻る拠点となる」と話していました。