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大相撲九州場所3日目 大関3人 初日からそろって3連勝
九州場所3日目の14日、2連勝中の貴景勝は、9勝3敗と相性のいい前頭筆頭の宇良と対戦しました。
貴景勝は序盤から激しい突き押しで宇良を圧倒し、突き出しで勝って3連勝としました。
残る大関2人のうち、豊昇龍は結びの一番で小結に返り咲いた北勝富士と対戦し、相手が前に出てきたところを冷静にはたき込みました。
霧島は、ここ2場所いずれも勝っている大関経験者の正代相手に、立ち合いから前に出る相撲で一気に攻めて寄り切りました。
これで大関3人は、そろって3連勝としました。
また、関脇3人もいずれも勝ち、このうち琴ノ若は、明生と1分を超える長い相撲となり、相手の肩越しに上手を取って投げる「大逆手」で競り勝ちました。
幕内での大逆手は、平成22年の初場所以来となりました。
残る関脇2人も、大栄翔は高安に、若元春は翔猿にそれぞれ勝ち、上位陣が力を見せました。
中入り後の勝敗
▽新入幕の狼雅に錦富士は、錦富士が「突き落とし」で勝って今場所の初白星を挙げました。
▽北の若に美ノ海の新入幕どうしの一番は、美ノ海が「寄り倒し」で制しました。
▽友風に新入幕の東白龍は、友風が「突き出し」
▽一山本に剣翔は、一山本が「寄り倒し」
▽王鵬に宝富士は、宝富士が「突き落とし」
▽玉鷲に平戸海は、玉鷲が「引き落とし」で勝ちました。
▽竜電に佐田の海は、竜電が「上手投げ」
▽琴恵光に御嶽海は、御嶽海が「押し出し」
▽遠藤に妙義龍は、妙義龍が「寄り切り」
▽熱海富士に金峰山は、熱海富士が「寄り切り」で勝ちました。
▽湘南乃海に北青鵬は、湘南乃海が「寄り切り」
▽隆の勝に翠富士は、翠富士が「引き落とし」
▽豪ノ山に阿武咲は、豪ノ山が「押し出し」
▽阿炎に錦木は、錦木が「寄り切り」で勝ちました。
▽翔猿に若元春は、若元春が「寄り切り」
▽大栄翔に高安は、大栄翔が「押し出し」
▽琴ノ若に明生は、琴ノ若が「大逆手」で勝ちました。
▽正代に大関 霧島は、霧島が「寄り切り」
▽大関 貴景勝に宇良は、貴景勝が「突き出し」
▽北勝富士に大関 豊昇龍は、豊昇龍が「はたき込み」で勝ちました。
力士 談話まとめ
初日から3連勝とした大関 貴景勝は「いつもどおりだ。場所が始まったら体の動きを信じてやるしかないので、自分の準備をやるだけだ」と気を引き締めていました。
同じく3連勝の大関 霧島は「稽古のおかげだと思う。先場所は角番でちょっと緊張感があったが、今場所はしっかり稽古したので勝ち負けを考えずに自分の相撲を取っていく」と話しました。
豊昇龍も3連勝とし「あんまり気にしていない。1日一番集中する」と話したうえで、ほかの2人の大関について「見ていて調子はいいのではないか。そこは気にしていないし、自分は自分だ」と述べました。
関脇で3連勝とした2人のうち、大栄翔は「前に攻められたのでよかった。ああいう動きができたのはいいことだ。この3日は自分の相撲を取れているのではないか」と手応えを口にしました。
若元春は、白星先行とし「小さい相手とやるときに使ってきた立ち合いをして押し込まれずに相手をおこせたかな。だいぶ動かれたけど」と話していました。
一方で「体は動いているのかなと思うけどスイッチが入り切っていないところある」と納得はしていない様子でした。