通院患者が一人乗りロボットで最寄り駅まで移動する実証実験

医療機関に通院する患者が、自動で走行する一人乗りのロボットに乗って最寄りの駅まで移動する実証実験が姫路市の病院で行われました。

この実証実験は、兵庫県の中播磨県民センターと姫路商工会議所が、姫路市の「県立はりま姫路総合医療センター」で行いました。

使われたのは自動運転性能がついた一人乗りのロボットで、最高時速6キロで病院とJR姫路駅までの1.2キロのルートを移動するよう設定されています。

ロボットには、前方を通る人などを検知するカメラやスピーカーが付いていて、人が近づくと停止して「こんにちは」とあいさつしたり、曲がり角などでは「右に曲がります」などと音声で伝えたりします。

実験では道路脇の歩道を走行し、信号機のある横断歩道では、赤や青の信号を検知して止まったり進行したりしながら、およそ20分かけて移動していました。

参加した50代の女性は「歩くのと同じくらいのスピードで快適な乗り心地で、まわりの人たちに音声で注意を呼びかけるなど、安全にも配慮されていると思いました」と話していました。

また、70代の女性は「足が悪い人も利用しやすいですね」と話していました。