米軍 訓練中のヘリコプターが地中海に墜落 搭乗の5人全員死亡

アメリカ軍は、訓練中のヘリコプターが地中海に墜落し、乗っていた5人全員が死亡したと発表しました。
ニューヨーク・タイムズは、死亡したアメリカ兵はイスラエル・パレスチナ情勢が緊迫する中、中東地域からのアメリカ人の退避に備えた任務についていたと報じています。

アメリカ・ヨーロッパ軍は12日、訓練中に空中給油を行っていたヘリコプターが地中海に墜落し、乗っていた5人全員が死亡したと発表しました。

バイデン大統領は声明を発表し「大切な愛する人を失った家族や友人のために祈る。国民全員が彼らの悲しみを分かち合っている」と哀悼の意を表しました。

アメリカ軍は事故の詳細を明らかにしていませんが、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは12日、複数の政府当局者の話として墜落したのはMH60ヘリコプターで、墜落した場所はキプロス沖だったと報じました。

さらにキプロスには、アメリカ人が中東地域から退避しなければならない事態に備えた特殊部隊がひそかに派遣されているとした上で、死亡したアメリカ兵たちはこの部隊を輸送する任務についていたと伝えています。

アメリカ軍はイスラエル・パレスチナ情勢の緊迫化を受け、中東に戦力を振り向けていて、11月3日には、空母「ジェラルド・フォード」と「アイゼンハワー」を中心とする2つの空母打撃群が東地中海で3日間にわたって1万1千人以上が参加する大規模な合同演習を行ったと明らかにしています。