科学・文化
初音ミクと歌舞伎がコラボ 中村獅童さん親子と共演
“超歌舞伎” 歌舞伎座で初上演へ
“超歌舞伎”は最新の映像技術を駆使して、若者に人気のバーチャルアイドル、初音ミクと歌舞伎俳優が舞台で共演する作品で2016年に始まりました。
歌舞伎の殿堂として知られる東京の歌舞伎座では来月、初めて上演されることになり、主演する中村獅童さんが記者会見を開いて抱負を語りました。
上演されるのは人間に化けたきつねの親子の情を描いた古典の名作が題材の「今昔饗宴千本桜」で、観客はペンライトを振って応援できるほか獅童さんの生成AIも登場するということです。
獅童さんは「異質な演目でもあり、歌舞伎座での上演には賛否両論あるとは思いますが、伝統を守りつつ、革新を目指したい」と語りました。
また、2016年から共演してきた初音ミクについては、「歌舞伎が未経験のところから始まったが、どんどん踊りも上達し、陰でのご努力はたいへんなものだと思う」とユーモアたっぷりに答えました。
獅童さんの3歳の次男が初お目見得
一方、舞台には獅童さんの長男が出演するほか次男の小川夏幹ちゃん(3)が初お目見得します。
獅童さんは次男について生まれつき手の指の一部がないことを公表し、「一つの個性として社会に受け入れてもらいたいし同じような境遇の人たちに勇気を与える存在になってほしい。皆さんにはふつうに接して、温かく見守ってほしい」と呼びかけました。