台風被害受けた鳥取市佐治町で地域の祭り 4年ぶりに開催

ことし8月の台風7号で大きな被害を受けた鳥取市佐治町で、地元の住民が交流を深める地域の祭りが4年ぶりに開かれました。

この祭りは地域の交流を深めようと、鳥取市佐治町の佐治小学校で毎年行われていましたが、新型コロナウイルスの影響で2019年以降、開催が見送られていました。

12日は、開会式で佐治小学校の6年生の児童が「台風もありましたが、みなさんのご協力で祭りができうれしく思います」とあいさつしたあと、子どもたちが佐治町の自然や文化をテーマにした劇を披露しました。

会場には大雨の影響で相次いだ道路の崩落など被害の状況や、復旧に向けた歩みを紹介する写真の展示のほか、災害時の避難所の設営を体験できるコーナーなどが設けられています。

また、地元で採れたとちの実を使った餅が販売されたほか、いのしし汁が無料でふるまわれ、会場を訪れた人たちは秋の味覚を楽しんでいました。

祭りの実行委員長の小谷繁喜さんは「8月に台風の被害は受けたが、この祭りを通じてみんなで頑張ろうという気持ちになるきっかけになってほしいです」と話していました。