フィギュアGPシリーズ中国大会 女子シングル 吉田陽菜が初優勝

フィギュアスケートのグランプリシリーズ第4戦、中国大会は女子シングル後半のフリーが行われ、18歳の吉田陽菜選手が前半3位から逆転でグランプリシリーズ初優勝を果たしました。

中国の重慶市で行われている大会は11日、女子シングル後半のフリーが行われました。

前半のショートプログラムで3位につけた吉田選手は冒頭のトリプルアクセルはわずかに回転不足とされましたが、続くダブルアクセルと3回転トーループの連続ジャンプは着氷して立て直しました。

このあとはジャンプでは細かいミスがあったものの、スピンとステップはいずれも最高評価のレベルフォーを獲得するなど躍動感のある演技を見せました。

吉田選手はフリーで今シーズンの自己ベストとなる139.32をマークし、合計を203.97として逆転で優勝を果たしました。

吉田選手は今シーズンが本格的なシニアデビューで、グランプリシリーズは第1戦のアメリカ大会に続く2試合目の出場で初優勝となりました。

また、前半2位だった渡辺倫果選手はショートプログラムに続いてフリーでも安定感のある演技で大きなミスなくまとめ、フリーは138.13、合計203.22で2位でした。

男子シングル 宇野昌磨は2位

一方、男子シングルは前半で首位に立っていた宇野昌磨選手がジャンプにミスが出て2位に終わりました。

前半のショートプログラムで2位に14点余りの差をつけて首位に立った宇野選手でしたが、11日のフリーでは冒頭の4回転ループで転倒し、続く4回転フリップは回転が抜けて2回転になるなど序盤でつまづきました。

その後は立て直し、基礎点の上がる後半の3つのジャンプはいずれも着氷したほか、スピンはいずれも最高評価のレベルフォーを獲得しました。

それでも前半のミスが響いてフリーの得点は174.73となり合計279.98で2位に終わりました。

宇野選手を上回ったのはフランスのアダム・シャオ イム ハ選手で、フリーでは4本の4回転ジャンプをいずれも着氷して、今シーズンの自己ベストを更新する207.17をマークし、合計298.38で第3戦のフランス大会に続く優勝を果たしました。

日本人選手では前半6位だった友野一希選手が2つ順位を上げて4位、前半8位と出遅れた山本草太選手も2つ順位を上げて6位でした。