秋のレビュー 河野行革相 “基金制度見直し含め検討する必要”

国の事業を公開の場で検証する政府の「秋のレビュー」が始まりました。各府省が政策推進のため積み立てている基金について河野行政改革担当大臣は、制度の見直しも含めて検討する必要があるという考えを示しました。

政府の行政改革推進会議が有識者を交えて国の事業を公開の場で検証する、ことしの「秋のレビュー」が11日から始まり、各府省が積み立てている基金などをめぐって意見が交わされました。

このうちスタートアップ企業の研究開発などを支援する基金をめぐり、有識者からは「具体的な成果目標が設定されておらず予算の根拠が薄弱だ」とか「研究の進み具合を検証して基金を運用すべきだ」という指摘が出されました。

さらに制度そのものについて、期限を設けて目標の達成状況を検証し基金の規模が適正になるよう年度ごとの点検を厳格に行うなど、見直しを求める意見も出されました。

河野行政改革担当大臣は「岸田総理大臣から基金の見直しをしっかりやるよう指示を受けている。制度的な見直しも考えていく必要がある」と述べました。

「秋のレビュー」は12日も行われ、デジタル関連事業などをテーマに意見が交わされます。