ウクライナ軍 激戦続く東部で「ロシア側に大損失与えた」発表

ウクライナ軍は激戦が続く東部アウディーイウカで、ロシア側に大きな損失を与えたと発表しました。一方、ロシアは東部や南部でウクライナ軍を撃退したなどと主張し、激しい戦闘が続いているとみられます。

ウクライナ軍のザルジニー総司令官は10日、SNSで東部ドネツク州のアウディーイウカでの1か月にわたる戦闘について、ロシア側の損失は兵士およそ1万人、戦車100両以上、戦闘機7機にのぼるなどと発表しました。

これに対してロシア国防省は10日、この1週間でドネツク州でウクライナ軍を撃退したとしたほか、南部ヘルソン州のドニプロ川の東岸周辺では砲撃により、ウクライナ側に兵士およそ500人の損失を与えたと主張しています。

ロシア軍はアウディーイウカ周辺に4万人規模とされる部隊を投入しているとされ、現地では激しい戦闘が続いているとみられます。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、ロシア大統領府が10日、プーチン大統領がウクライナ東部と国境を接する、ロシア南部ロストフ州にある軍の司令部を視察したと発表したことについて「来年の大統領選挙を前に戦時の指導者としてみずからを印象づけるねらいとみられる」と指摘しました。

また、不足が指摘されている車両や装備品を視察する姿を国営メディアが公開したことについても、大統領選挙に向けたアピールのねらいもあるという見方を示しました。