JAXA 宇宙輸送船「HTV-X」の管制室など特別公開 茨城 つくば

茨城県つくば市にあるJAXA=宇宙航空研究開発機構の筑波宇宙センターで、ふだん立ち入れない管制室などを特別に公開する催しが開かれ、大勢の親子連れなどでにぎわいました。

この催しは多い年には1万人以上が訪れる人気のイベントで、ことしは4年ぶりに人数を制限せずに開催され、大勢の親子連れや宇宙ファンが集まりました。

会場には新型ロケット「H3」の打ち上げの瞬間をVRで体験できるコーナーや、将来の宇宙での実験で活用が期待されるロボットアームなど、さまざまな展示が設けられました。

ふだんは立ち入れない施設も特別に公開され、抽選で選ばれた人たちが月を周回する新たな宇宙ステーションに物資を補給する宇宙輸送船「HTVーX」のために準備されている管制室などに案内され、説明を受けながら見学しました。

また講演会では、日本人宇宙飛行士として最多の5回、宇宙飛行を経験した若田光一さんが登場し、船外活動の様子などを紹介しました。

会場の小学生から「行ってみたい天体はどこですか」と質問されると、若田さんは「火星です。水が豊富にある可能性があり、人間が活動領域を広げていくためには非常に重要な天体で、ぜひ行ってみたい」と答え、将来の探査に向けた期待を示していました。

埼玉県から訪れた小学校4年生の女の子は「宇宙は行くことができる人が少なく、未知の世界のため、わくわくしていました。若田さんに会えてうれしかったです」と話していました。