離陸前の飛行機に緑色の液体…いったいなぜ?

飛行機の安全運航のため機体につく雪や氷の対策として吹きかける液体が、一目で分かりやすいよう今シーズンから色がついたものに変更され、北海道の新千歳空港では早速、使用が始まっています。

航空各社は安全運航のため雪のシーズンになると
▽機体についた氷を取り除く液体と
▽機体に新たに氷がつくのを防ぐ液体を
それぞれ離陸の前に吹きかけています。

これらの液体は、これまではいずれも無色のものを使用していましたが、散布漏れや同じか所に散布するむだを防ごうと、国際規格の変更に伴って一目で分かりやすいよう色がついた液体に変わり、今シーズンから一部の空港で使うことになりました。

▽氷を取り除く液体はオレンジ色
▽新たな着氷を防ぐ液体は緑色で
食品などに使われる着色料でそれぞれ色がつけられています。

11日朝、新千歳空港の駐機場では小雪がちらつくなか、担当のスタッフが専用の車両から伸びたノズルを操作して機体に2種類の液体を順番に吹きかけていました。

作業が終わったあと機体は緑色になっていましたが、離陸する際の空気抵抗で液体は機体から落ちるということです。

国土交通省によりますと、色つきの液体は
▽新千歳空港や羽田空港、成田空港など5つの空港で今シーズンから
▽その他の空港では来シーズンから使用されるということです。