円相場 15年ぶり円安水準 一時1ドル=151円台半ばまで値下がり

10日のニューヨーク外国為替市場では、アメリカで金融引き締めが長期化することへの警戒感から円安が進み、円相場は一時、1ドル=151円台半ばまで値下がりしました。

10日のニューヨーク外国為替市場では、円相場は一時、1ドル=151円台半ばまで値下がりしました。

この日、アメリカのミシガン大学が発表した消費者が予想する今後の物価上昇率を示す指標が市場の予想を上回ったことを受けて、金融引き締めが長期化することへの警戒感から、円を売ってドルを買う動きが強まりました。

円はユーロに対しても売られ、一時、1ユーロ=161円90銭台まで値下がりして、2008年8月以来およそ15年ぶりとなる円安ユーロ高水準を更新しました。

市場関係者は「日本政府・日銀による市場介入への警戒感が広がる中でも、ドルやユーロに対してじりじりと円安が進む展開となった。市場では、来週、発表が予定されているアメリカの先月の消費者物価指数に関心が集まっている」と話しています。