神田財務副大臣 野党側 辞任強く求める 政府・与党 慎重に対応

過去に税金を滞納していた神田財務副大臣について、野党側は「説明責任を全く果たしていない」などとして引き続き辞任を強く求めていく方針です。
これに対し政府・与党は丁寧に事実関係を説明させていく考えですが、国会審議に影響を及ぼすようなら辞任は不可避だという意見もあり慎重に対応を検討することにしています。

税理士資格を持つ神田財務副大臣は、週刊誌報道を受けて、自身が代表取締役を務める会社の土地や建物が税金の滞納により4度差し押さえを受けたことを国会で明らかにし、陳謝しました。

これについて立憲民主党の泉代表は「納税をお願いする立場で税金の滞納を続けていたことは適材適所とは言えず、即刻、辞任すべきだ。このまま補正予算案の審議に入ることは到底考えられない」と述べました。

野党側は「精査中というばかりで説明責任を全く果たしていない」などとして、神田副大臣の辞任を引き続き強く求めるとともに、岸田総理大臣の任命責任を追及する方針です。

これに対し松野官房長官は「国民から税を納めてもらう財務省の副大臣の立場にある者として自覚を持って説明を尽くしてもらいたい」と述べました。

政府・与党は法務副大臣と文部科学政務官が相次いで辞任していることもあり、神田副大臣に丁寧に事実関係を説明させることで政権運営への影響を最小限にとどめたい考えです。

ただ与党内からも、国会審議に影響を及ぼすようなら辞任は不可避だという意見も出ていて、慎重に対応を検討することにしています。