北海道 11日以降 広範囲で降雪予報 車のタイヤ交換依頼相次ぐ

北海道内は11日以降、広い範囲で雪が降る予報で、札幌市などの平野部でもところによって積雪となる見込みです。
雪が降る前に車のタイヤ交換を済ませようという人も多く、札幌市中央区のカー用品店では作業の依頼が相次ぎ、店員が対応に追われています。

店員によりますと、ことしは例年よりも依頼の件数が増えていて予約の枠は10日ほど先まですでに埋まっているということです。

飛び込みでの依頼も一日に10台ほど受け入れていますが、空いた時間に対応せざるをえず時間がかかるため、午前中に客から預かった車を返せるのが閉店後の夜間になることもあるということです。

飛び込みでやって来た30代の男性客は「あす雪が降ると聞いて急いで来ました。交換作業は夜遅くまでかかりますがお願いできてよかったです」と話していました。

カー用品店の店員、前田頼弥さんは「夏用のタイヤのままでは雪道で事故を起こすおそれがあるので早めに冬用のものに交換してほしい」と話していました。

札幌 雪のシーズンに備え冬靴を新調する人も

一方、本格的な雪のシーズンに備えて冬靴を新調する人もみられます。

札幌市の狸小路商店街にある靴屋では例年よりも半月ほど早く冬靴の売り上げが伸び始めました。

海外からの旅行者が戻りつつある中で需要も高まっているとみられ、とくに女性向けの冬靴は先週1週間の売り上げが前年の同じ時期に比べておよそ4倍に増えたということです。

店員によりますと、海外から何度も北海道を訪れるリピーター客は毎年2月のさっぽろ雪まつりも念頭に今の時期から靴を購入するケースが多いということです。

取材中もタイからの旅行者が店を訪れ、店員が英語を使って接客していました。

靴屋の片桐史惠副店長は「在庫は潤沢にありますが例年12月くらいには欠品が多くなります。雪が本格的に降る前に準備していただければと思います」と話していました。

北見 水道管凍結のおそれ 市が水抜きを呼びかけ

北見市では11日以降、気温が一気に下がり、最低気温が0度を下回る「冬日」が多くなる見込みです。水道管が凍結するおそれがあることから市は水抜きをするよう呼びかけています。

網走地方気象台によりますと、北海道は11日から上空に12月中旬並みの寒気が流れ込む影響で気温が下がり、北見市でも数日間にわたって冬日が多くなると予想されています。

水道管の凍結被害が増えるマイナス4度を下回る可能性もあることから市の上下水道局は10日、ホームページに水抜きの方法などを掲載して注意を呼びかけています。

このページでは風呂や台所、トイレといった場所ごとに、どういう手順で水抜きをすればいいかがイラスト付きで説明されています。

このほか、市は
▽屋外に設置されている「散水栓」も水抜きをすることや、
▽床下の換気口が開いていると水道管が凍結しやすいため忘れずに閉めることも呼びかけています。

北見市上下水道局の小林亮太設備係長は「水抜きをせず水道管が凍結した場合、修理費用は利用者の負担になります。高額になるので注意してほしい」と話しています。