秋田 鹿角 クマに襲われ男性けが 県内67人 過去最悪の被害

10日午前、秋田県鹿角市で、測量をしていた40代の男性がクマに襲われ左腕にけがをしました。

県内でことし、クマに襲われるなどしてけがをした人はこれで67人になり、過去最悪の被害となっています。

警察によりますと、10日午前9時半ごろ、鹿角市十和田毛馬内の田畑が広がる地域で、測量をしていた40代の男性が体長1メートルほどのクマに襲われて左腕にけがをしました。

男性は自分で119番通報して市内の病院に搬送され治療を受けているということで、意識はあり、会話もできるということです。

男性が襲われたあと、周辺でクマの目撃情報はないということですが、警察は現場周辺をパトロールするとともに、近くに住む人に警戒を呼びかけています。

秋田県警察本部によりますと、ことし、県内でクマに襲われるなどしてけがをした人は67人になり、最も多かった2017年の20人の3倍以上と過去最悪の被害となっています。

県と警察は「ことしは特に、『いつでも・どこでも・誰でも』クマに遭遇するリスクがある」として、やぶなどの見通しの悪い場所には近づかず、鈴やラジオなどで音を出して人の存在をアピールするよう警戒を呼びかけています。