将棋「竜王戦」第4局 初日終了 藤井八冠防衛か 伊藤七段粘るか

将棋の八大タイトルの最高峰、「竜王戦」七番勝負の第4局が北海道で始まり、今年度4つ目のタイトル防衛まであと1勝としている藤井聡太八冠(21)と同い年でタイトル戦初挑戦の伊藤匠七段(21)が初日の対局を終えました。

「竜王戦」七番勝負は、ここまでタイトルを持つ藤井八冠が3連勝し、タイトル防衛まであと1勝としています。

第4局は北海道小樽市で10日午前9時に始まり、先手の藤井八冠が飛車先の歩を突くと後手の伊藤七段も同様に歩を動かして応じました。

対局は序盤に大駒の「角」を交換する「角換わり」の形で昼食休憩までに74手進むハイペースな展開となりました。

午後に入ると互いに攻めのチャンスをうかがう状況となり、藤井八冠は2時間以上の長考を挟んでいました。

そして午後6時すぎ、伊藤七段が次の1手を紙に書いて立会人に渡す「封じ手」を行い、初日の対局を終えました。

藤井八冠は先月新たに「王座」を獲得して史上初の八大タイトル独占を果たしました。

今回の「竜王戦」は3連覇がかかるとともに、「叡王戦」「棋聖戦」「王位戦」に次ぐ今年度4回目の防衛戦です。

一方、伊藤七段は藤井八冠と同い年で2020年にプロ入りし、初めてのタイトル獲得を目指します。

藤井八冠が勝ってタイトル防衛を果たすか、伊藤七段が1勝を返して粘りを見せるか。

2日目の対局は11日午前9時に「封じ手」を開封して再開され、午後に勝敗が決まる見通しです。