日本相撲協会は10日、九州場所の初日と2日目の取組を発表しましたが、朝乃山の取組は組まれず、休場となりました。
朝乃山は先月28日に広島市で行われた巡業で、稽古の際に左足のふくらはぎを痛め、九州場所の直前になっても相撲を取る稽古ができないなど調整が遅れていました。
朝乃山の休場はことし7月の名古屋場所以来、10回目となります。
朝乃山はおととし、新型コロナウイルスのガイドライン違反で6場所出場停止の処分を受けて大関から陥落し、一時は三段目まで番付を落としました。
それでも右四つの相撲を持ち味に、復帰からおよそ1年で再入幕を果たし、左腕を痛めて途中休場したことしの名古屋場所では、再出場して千秋楽で勝ち越しを決めるなど番付を上げていました。
そして、九州場所では東の前頭筆頭まで番付を戻しましたが、三役を目前にして休場を余儀なくされました。
朝乃山は「悔しい。休場したくない思いが強かったが医者からも出場はすすめられなかった」と話しました。
途中出場については「未定だ。足がよくなれば出たいが、来年以降も場所はあるので」と複雑な胸中を明かしました。
また、横綱・照ノ富士が3場所連続での休場となったほか、ことしの名古屋場所で新入幕ながら優勝争いに加わったものの、その後、左肩を手術して秋場所を休場し、十両に番付を落としていた20歳の伯桜鵬も休場することになりました。
大相撲 朝乃山 九州場所では左足のけがで初日から休場
大相撲の大関経験者で、12日から始まる九州場所では前頭筆頭に番付を戻していた朝乃山が左足のけがのため、初日から休場することになりました。