米軍 イラン関連施設“自衛のため”爆撃も 駐留部隊へ攻撃続く

アメリカ軍はシリアとイラクに駐留する部隊がイランの支援を受けた勢力から繰り返し攻撃されていることを受け、8日、シリア東部にあるイランの関連施設を爆撃しましたが、その後も攻撃は続き、歯止めがかからない状況となっています。

アメリカ軍はシリアとイラクに駐留する部隊がイランが支援する勢力から繰り返し攻撃されていることを受け、8日、「自衛のためだ」などとして、シリア東部でイランの「革命防衛隊」などが使用している武器庫を爆撃しました。

これについてアメリカ国防総省のシン副報道官は9日、記者団に対し、「施設はほぼ使用不可能になった」と成果を強調する一方、この爆撃のあとも、新たにシリアとイラクで駐留する部隊があわせて4回、攻撃を受けたと明らかにしました。

その上で、10月17日からこれまでに受けた攻撃はあわせて46回に上り、56人がけがをしたとしています。

バイデン大統領は9日、記者団から、「アメリカ軍による報復は機能しているのか」と問われたのに対し、「標的を攻撃しているという意味では機能している」と応じました。

アメリカ軍は10月26日にも、シリア東部にあるイランの革命防衛隊などが使用している2つの施設を攻撃して強くけん制していますが、パレスチナのガザ地区をめぐる情勢が緊迫する中、アメリカ軍への攻撃に歯止めがかからない状況となっています。