ハマス人質の女性の家族 「これ以上待てない」早期解放を訴え

人質解放に向けた協議が関係国の間で続いていると伝えられるなか、イスラム組織ハマスの人質となっている女性の家族がフランスの首都パリを訪れ、早期の解放を訴えました。

パリのエッフェル塔前の公園でメディアの取材に応じたのは、フランス国籍を持ち、ハマスによって人質となっている21歳のミア・シェムさんの母親と兄です。

ハマスは10月16日、ガザ地区で拘束しているとする人質の映像を初めて公開し、そこに映っていたのがシェムさんでした。

母親のケレンさんは「娘の姿を最後に見たのはハマスが公開した動画です。娘がいま生きているかどうかもわからず、もうこれ以上待てません」と不安な気持ちを吐露していました。

そして、「イスラエルで起きたテロはフランスや他の国でも起きるかもしれません。これは世界の問題で、私たちは結集して人質全員を連れ返さねばなりません」と述べ、各国の協力を呼びかけました。

また、兄のイライさんは「人質の解放はすべてにおいて優先事項であるべきだ」と述べ、人質解放に向けてハマスに対し、さらに圧力をかけるべきだと訴えました。

公園にはパリのユダヤ系の団体の支援で人質の顔写真を大きく載せたポスターが貼られたいすが並べられ、全員の解放を訴えていました。