政治

神田財務副大臣 税金滞納の問題 進退「言及控えたい」

神田財務副大臣は、過去に税金を滞納していたことについて、10日の国会審議で改めて陳謝し、事実関係を精査した上で報告する考えを示す一方、みずからの進退に関しては「言及は控えたい」と述べるにとどめました。

税理士資格を持つ神田財務副大臣は今週の「週刊文春」で過去に税金の滞納を繰り返していたなどと報じられたのを受けて、9日の国会審議で自身が代表取締役を務める会社の土地や建物が税金の滞納により4度差し押さえを受けたことを明らかにしました。

神田副大臣は10日の衆議院内閣委員会で「滞納の問題について国民におわびを申し上げたい」と改めて陳謝しました。

その上で、4度の滞納分以外も含め過去の納税に関する事実を精査した上で報告する考えを示しました。

一方、野党側から「報告する前に、辞表を出すことはないか」と進退を問われたのに対し「言及は控えたい」と述べるにとどめました。

神田副大臣は9日の審議では「引き続き職務の遂行に全力を傾注する」と述べていました。

鈴木財務相「審議に影響及ぼさないよう十分に説明を」

鈴木財務大臣は10日の記者会見で「財務省の副大臣として自覚を持って精査をしたうえで、明らかになったことも含めてしっかりと説明をしていくことが大切だ」と述べました。

また、国会での審議への影響について、鈴木大臣は「できるかぎり早期に審議をいただきたい、というのがわれわれの立場だ。影響を及ぼさないように神田副大臣には説明を十分にしていただきたい」と述べました。

松野官房長官「自覚持って説明尽くしてもらいたい」

松野官房長官は10日午後の記者会見で「まずは本人が指摘を受けている内容の事実関係を精査した上で、政治家としての責任において国会などの場でしっかりと説明責任を果たすことが重要だ。特に国民から税を納めてもらう財務省の副大臣の立場にある者として自覚を持って説明を尽くしてもらいたい」と述べました。

自民 世耕参院幹事長「神田副大臣の対応 注視していきたい」

自民党の世耕参議院幹事長は記者会見で「神田副大臣自身が問題点について精査するということなので、その対応を待ちたい。参議院財政金融委員会は前の国会から継続審議となっている民間企業が非常に関心を持つ法案を抱えており、神田副大臣の対応をしっかり注視していきたい」と述べました。

立民 安住国対委員長「説明責任果たしているとは思えない」

立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し「『精査中』ということで、すべてに答えておらず、説明責任を果たしているとは思えない。来週14日には精査した上で神田副大臣が国会で説明することになっているので、じっくり話を聞かせてもらいたい。副大臣を辞めるか辞めないかにかかわらず、岸田総理大臣にはなぜ4回も税金を滞納して差し押さえをされる人が日本の税務の責任者になるのか、なぜ適材適所なのか、今後、予算委員会で説明してもらわなければならない」と述べました。

国民 榛葉幹事長 “まっとうな議論できる環境を”

国民民主党の榛葉幹事長は、記者会見で「納税の義務を全く順守しない人間が財務省のナンバー2とは驚きだ。副大臣どころか国会議員としても資質が問われるような人のことで、大切な予算委員会の時間を使って追及するのは、ばからしく、早く辞めてもらいたい。政府には新しい財務副大臣のもとまっとうな経済や財政の議論ができるような環境を整えてほしい」と述べました。

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