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ことしのゴールデン・グラブ賞は?日本一の阪神から最多5人

プロ野球で守備のすぐれた選手に贈られる「ゴールデン・グラブ賞」が発表され、38年ぶりに日本一になった阪神から外野手の近本光司選手など球団最多となる5人が受賞しました。

目次

セ・リーグの受賞選手

受賞した選手。まずはセ・リーグです。

ピッチャーはDeNAの6年目、東克樹投手が初めて受賞しました。DeNAのピッチャーが受賞するのは前身の大洋、横浜を含めて初めてです。

キャッチャーは阪神の8年目、坂本誠志郎選手、ファーストは同じく阪神の大山悠輔選手、セカンドは阪神の3年目、中野拓夢選手がいずれも初めて受賞しました。

サードはDeNAのベテラン、宮崎敏郎選手が5年ぶり2回目、ショートは阪神の木浪聖也選手が5年目で初受賞です。

外野手の3人は阪神の近本選手がリーグトップの287票を集め3年連続3回目、中日の4年目、岡林勇希選手が2年連続2回目、DeNAの桑原将志選手が6年ぶり2回目の受賞です。

セ・リーグでは5人が初受賞となったほか、阪神から球団最多となる5人が受賞しました。

投手
◎東克樹(DeNA)126票 初受賞
 伊藤将司(阪神)60票

捕手
◎坂本誠志郎(阪神)117票 初受賞
 中村悠平(ヤクルト)98票

一塁手
◎大山悠輔(阪神)212票 初受賞
 オスナ(ヤクルト)36票

二塁手
◎中野拓夢(阪神)110票 初受賞
 菊池涼介(広島)107票

三塁手
◎宮崎敏郎(DeNA)145票 5年ぶり2回目
 岡本和真(巨人)112票

遊撃手
◎木浪聖也(阪神)157票 初受賞
 長岡秀樹(ヤクルト)88票

外野手
◎近本光司(阪神)287票 3年連続3回目
◎岡林勇希(中日)196票 2年連続2回目
◎桑原将志(DeNA)87票 6年ぶり2回目
 秋山翔吾(広島)83票

(◎が受賞者、印がないのが次点です)

パ・リーグの受賞選手

パ・リーグです。

ピッチャーはオリックスの山本由伸投手がリーグトップの232票で3年連続3回目の受賞となりました。

キャッチャーはオリックスの若月健矢選手が10年目で初受賞、ファーストはソフトバンクの中村晃選手が4年連続4回目の受賞です。

セカンドはロッテの中村奨吾選手が、2年ぶり3回目、サードはオリックスの宗佑磨選手が3年連続3回目、ショートは西武の源田壮亮選手が6年連続6回目の受賞となりました。

外野手の3人は楽天の辰己涼介選手が3年連続3回目、日本ハムで高校卒業5年目の万波中正選手が初めて、ソフトバンクの近藤健介選手も12年目で初めての受賞となりました。

投手
◎山本由伸(オリックス)232票 3年連続3回目
 小島和哉(ロッテ)17票

捕手
◎若月健矢(オリックス)142票 初受賞
 甲斐拓也(ソフトバンク)105票

一塁手
◎中村晃(ソフトバンク)197票 4年連続4回目
 頓宮裕真(オリックス)40票

二塁手
◎中村奨吾(ロッテ)123票 2年ぶり3回目
 外崎修汰(西武)98票

三塁手
◎宗佑磨(オリックス)213票 3年連続3回目
 安田尚憲(ロッテ)35票

遊撃手
◎源田壮亮(西武)115票 6年連続6回目
 紅林弘太郎(オリックス)114票

外野手
◎辰己涼介(楽天)226票 3年連続3回目
◎万波中正(日本ハム)156票 初受賞
◎近藤健介(ソフトバンク)120票 初受賞
 松本剛(日本ハム)95票

(◎が受賞者、印がないのが次点です)

「ゴールデン・グラブ賞」の表彰式は、今月30日に都内で行われます。

セ・リーグ受賞選手のコメントを紹介

DeNA・東克樹投手

ピッチャーのDeNA・東克樹投手(初受賞)
「ゴールデン・グラブ賞に選んでいただき、非常に光栄に思います。初めて選出されすごく嬉しいです。監督をはじめコーチ、チームメート、そして支えていただいたスタッフ、ファンの皆さんのおかげだと思っています。来季はリーグ優勝、日本一に導けるよう精一杯投げていきたいと思います。そして投手も1人の野手と思い、投球の面だけでなく、守備の面でもチームに貢献していきたいと思います!これからも日本一熱いご声援よろしくお願いします」

阪神・坂本誠志郎選手

キャッチャーの阪神・坂本誠志郎選手(初受賞)
「たくさんの素晴らしいキャッチャーがいる中で選出いただきとてもうれしいです。この賞に満足せず、来年もチームの勝利にもっと貢献できるように頑張りたいと思います。10日が誕生日なので、素敵な誕生日プレゼントをいただきました」

阪神・大山悠輔選手

ファーストの阪神・大山悠輔選手(初受賞)
「シーズンを戦っていくうえで目標にしていた賞のひとつなのでうれしいです。支えてくれた多くの方々のおかげで受賞することができたので、とても感謝しています」

阪神・中野拓夢選手

セカンドの阪神・中野拓夢選手(初受賞)
「このような賞を受賞でき、とても光栄に思います。この賞に恥じないプレーを来年も見せていきたいと思いますし、見ている方々に楽しんでいただけるようにまたしっかり練習して頑張りたいと思います」

阪神・木浪聖也選手

ショートの阪神・木浪聖也選手(初受賞)
「自分自身、まさか受賞できると思っていなかったのでビックリしていますが、選んでいただいて感謝しています。ことしだけではなく来年以降も、また取れるように精進していきたいと思っています。ご声援のほどよろしくお願いします」

サードのDeNA・宮崎敏郎選手(5年ぶり2回目)
「受賞することができ素直に嬉しいのと、大変光栄に思います。打撃だけではなく守備でもチームに貢献できるよう、取れるアウトは確実に取ることを意識していました。来シーズンも受賞できるよう頑張っていきたいです!」

外野手の阪神・近本光司選手(3年連続3回目)
「3年連続で選出していただきとても光栄です。今シーズンも守備でチームに貢献することができてよかったです。また来年もセンターからチームを引っ張っていけるように頑張ります」

外野手の中日・岡林勇希選手(2年連続2回目)
「2年連続で選出していただき大変うれしく思います。投手のことを助けようといつも守っているので、ゴールデン・グラブ賞を取れたことはうれしいです。ただチームとしてはとても悔しい結果で終わってしまったので、来年は優勝してゴールデン・グラブ賞を取れるように頑張ります」

外野手のDeNA・桑原将志選手(6年ぶり2回目)
「ゴールデン・グラブ賞を獲得でき正直驚いています。今シーズンはポジションを守り続けることが出来ず、悔しい気持ちが残るなかでこの賞を受賞できたことは嬉しく思います。インパクトを残せるプレーはあまりできませんでしたが、みんなに信頼され、みんなに認められるようさらに精進して再びこの賞を受賞したいです!」

パ・リーグ受賞選手のコメントを紹介

ピッチャーのオリックス・山本由伸投手(3年連続3回目)
「すばらしい選手がたくさんいる中から3年連続で選んでいただき、とても光栄に思います。この賞に選出していただいたことを励みにして、もっともっと野球がうまくなるように日々の練習を頑張りたい」

オリックス・若月健矢選手

キャッチャーのオリックス・若月健矢選手(初受賞)
「選んでいただき、とても光栄に思います。プロ野球に入って、個人で賞をいただくことが初めてですし、目標にもしていた名誉ある賞なので本当にうれしいです。これからももっと心技体を磨き、来年も選出していただけるように頑張りたい」

ファーストのソフトバンク・中村晃選手(4年連続4回目)
「毎年意識している賞で、何度取ってもうれしいです。投票してくれた皆さんに感謝します。投手やほかの内野手の送球をしっかり受け止め、確実にアウトにしようと意識し続けてきた結果だと思っています。これからも、受賞に恥じないプレーをしていきたいです」

セカンドのロッテ・中村奨吾選手(2年ぶり3回目)
「去年のオフに『もう一度守備を見直していこう』と考え、ことし1月の自主トレから練習をしてきたことがこのような形になった事をうれしく思う。これも監督、コーチ、スタッフの皆様のサポートのおかげで特に小坂誠内野守備兼走塁コーチに守備についていろいろと指導をしていただいた。皆様への感謝の気持ちでいっぱいです」

サードのオリックス・宗佑磨選手(3年連続3回目)
「名誉ある賞に3年連続で選出していただき、とても光栄に思います。毎年、目標にしている賞の1つでもあり励みにもなりますし、本当にうれしいです。まだまだレベルアップできると思いますので、もっともっとチームを引っ張る守備を目指して頑張りたい」

ショートの西武・源田壮亮選手(6年連続6回目)
「受賞を聞いて、率直にうれしかったです。開幕からの出場がかなわず、試合数、イニング数が少ない中でも選んでいただけたことは、本当に光栄です。来シーズンも全力でプレーし、また受賞できるように努めます」

外野手の楽天・辰己涼介選手(3年連続3回目)
「ことしも目標にしていたので、3年連続の受賞がかない、大変嬉しく思います。いつも応援してくださるファンの皆様のおかげです。味方には安心感、相手には絶望感を、そして家族には信頼感を残せるように頑張ります。来年以降も毎年受賞できるよう精進します」

日本ハム・万波中正選手

外野手の日本ハム・万波中正選手(初受賞)
「プロ野球選手になる前から憧れていた賞だったので選出されて大変光栄です。ゴールデン・グラブ賞を常に受賞できるように、より高い意識を持ち、さらに上のレベルを目指して精進していきたいです」

ソフトバンク・近藤健介選手

外野手のソフトバンク・近藤健介選手(初受賞)
「ずっと欲しかった賞なので、本当にうれしく思っています。守備にそれほど自信があるわけではありませんが、打撃だけでなく守備でもチームに貢献したいという思いで1年間プレーしてきました。もっと練習して、続けて受賞できるように頑張りたいと思います」

広島 菊池 3票差で11年連続受賞逃す

広島・菊池涼介選手

ことしは、これまでセカンドで両リーグ最多となる10年連続10回の受賞をしていた広島の菊池涼介選手がわずか3票差で受賞を逃しました。

菊池選手は広い守備範囲と華麗なグラブさばき、さらに正確なスローイングを兼ね備えた球界屈指のセカンドです。

今シーズンは守備機会でエラーをしなかった割合を示す守備率ではセカンドで両リーグトップの9割9分5厘をマークしましたがけがなどもあって、セカンドでの出場が116試合にとどまりわずか3票及ばず11年連続11回目の受賞はなりませんでした。

一方で、初受賞となった阪神の中野拓夢選手はセカンドにコンバートされた今シーズン、フルイニング出場を果たしました。

中野選手の守備率は9割8分8厘と菊池選手に及ばなかったものの守備機会は779と200以上も多く、幾度となく好プレーでチームを救い、38年ぶりの日本一に大きく貢献したことが評価されたとみられます。

パ・リーグのショートは1票差 オリックス 紅林は初受賞ならず

オリックス・紅林弘太郎選手

また、パ・リーグではショートがわずか1票差という大接戦でした。

6年連続6回目の受賞となった西武の源田壮亮選手はWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで右手の小指を骨折した影響で開幕から出遅れ、ショートでの出場は99試合でエラーは9個という成績でした。

一方で、オリックスの4年目の大型ショート、紅林弘太郎選手は127試合に出場し、エラーの数は源田選手よりも少ない6個で、リーグ3連覇にも貢献しましたが1票差で初受賞を逃しました。

ゴールデン・グラブ賞とは

ゴールデン・グラブ賞は、プロ野球で守備のすぐれた選手に贈られる賞で、「守備のベストナイン」とも称されます。打撃や走塁なども含めた総合的な評価で選ばれる「ベストナイン」とは異なります。1972年から始まった賞で、1986年にいまの名前になりました。

選考のしくみ

日本のプロ野球選手のうち、「選考基準」に達した選手の中から、新聞社やテレビ局などのプロ野球担当として5年以上、現場取材の経験がある記者が投票で選ぶことになっています。

この「選考基準」は、ポジションによって違います。

【投手】
規定投球回数以上投球していること、またはチーム試合数の3分の1以上に登板していること。

【捕手】
チーム試合数の2分の1以上を捕手として出場していること。

【内野手】
チーム試合数の2分の1以上で1つのポジションの守備についていること。

【外野手】
チーム試合数の2分の1以上を外野手として出場していること。

ことしは、セ・リーグ、パ・リーグともレギュラーシーズンの143試合が対象で、チーム試合数の「3分の1以上」は47試合以上、「2分の1以上」は71試合以上です。

10人選ばれる年も?

セ・パ両リーグで、それぞれのポジションごとに原則1人ずつ、合わせて9人ずつが選ばれます。同じポジションの選手の得票数が並ぶと同時受賞となり、10人が選ばれることもあります。

また、1つのポジションで「該当者なし」の得票が過半数を超えた場合、そのポジションでの選出は見送られますが、こうしたケースはきわめてまれです。

受賞者には金色のグローブが

受賞した選手には、金色のグローブとボールを台座に飾ったトロフィーが贈られます。

このグローブは、それぞれの選手が愛用するグローブをかたどったもので、金色の皮を使い、職人の手で一つ一つ作られるということです。

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