山手線などの車両で使用の部品 強度保つ加工行われず JR東日本

JR東日本は、山手線などの500両余りで使われているブレーキの部品で、強度を保つための加工が製造時に行われていなかったと発表しました。JRは、直ちに安全に問題はなく、定期的なメンテナンスで状態を確認するとしています。

JR東日本によりますと、保有する一部の電車のブレーキに使われている2種類の部品で、本来、製造時に行う、強度を保つための加工が実施されていなかったことが分かったということです。

対象の部品が使われている車両は、2015年以降に製造された、山手線や横須賀線の「E235系」などの合わせて507両で、ことし9月、部品の試験をしていた際に発覚しました。

部品の製造は、JR東日本が委託した外部のメーカーが行っていて、部品の鋼材を加熱して水素を抜く工程が実施されておらず、その原因は分かっていないということです。

発覚後、サンプル検査を行ったところ、現時点では強度の基準は満たしているということで、直ちに安全に問題はなく、定期的なメンテナンスで状態を確認するとしています。

JR東日本は、「心配をおかけし申し訳ございません」としたうえで、引き続き、原因の調査を続けるとしています。