フーシ派が米無人偵察機を撃墜 中東地域で衝突拡大に懸念も

アラビア半島の南端、イエメンの沖合でアメリカ軍の無人偵察機がガザ地区のイスラム組織ハマスと連帯するイエメンの反政府勢力フーシ派による攻撃で撃墜されました。アメリカによるフーシ派への反撃も予想され、中東地域で衝突が拡大することも懸念されます。

アメリカ政府当局者は8日、アメリカ軍の無人偵察機「MQ9」がイエメン沖の紅海でイランの支援を受けるイエメンの反政府勢力フーシ派に撃墜されたことを明らかにしました。

一方、フーシ派の報道官はSNSを通じて8日にアメリカ軍の無人偵察機「MQ9」を攻撃し、撃墜したとする映像を投稿し「イスラエルを支援するために、アメリカが行っていた偵察とスパイ活動を阻止した」としています。

フーシ派はガザ地区のハマスと連帯し、イスラエルに向けて弾道ミサイルやドローンを繰り返し発射していますが、これまでは大きな被害は確認されておらず、アメリカの無人偵察機を撃墜したのは今回が初めてです。

アメリカによるイエメンのフーシ派への反撃も予想され、中東地域で衝突が拡大することも懸念されます。