ソニーグループ決算 売り上げ過去最高 営業利益は7期ぶり減益

ソニーグループのことし4月から9月まで半年間のグループ全体の決算は、売り上げが5兆7000億円余りと、この時期としては過去最高となりましたが、営業利益は、生命保険事業で利益が減少したことが影響し、この時期として7期ぶりの減益となりました。

ソニーグループのことし4月から9月まで半年間のグループ全体の決算は、売り上げが5兆7922億円となり、前の年の同じ時期と比べて19.3%増加しました。

この時期としては過去最高で、ゲームや音楽事業が好調だったほか、円安によって幅広い事業の売り上げが押し上げられたことが主な要因です。

一方、営業利益は5160億円で29.7%減少し、この時期としては7期ぶりの減益となりました。

生命保険事業で利益が減少したのをはじめ、半導体事業と映画事業でも利益が減少しました。

また、今年度1年間の業績予想については、12兆2000億円だった売り上げの見通しを12兆4000億円に上方修正した一方、営業利益の見通しは1兆1700億円で据え置きました。

十時裕樹社長はオンラインで行われた会見で「成長領域であるゲームや音楽事業は増益となったが、世界的な景気減速や地政学リスク、それにグローバル経済の分断などには継続して注意を払うことが必要だ」と述べました。