ソフトバンクグループ 約1.4兆円の赤字 4月~9月決算で2期連続

ソフトバンクグループは、ことし4月から9月まで半年間の決算を発表し、最終的な損益がおよそ1兆4000億円の赤字となりました。円安の影響と投資ファンド事業の業績の悪化が主な要因でこの時期としては2期連続の赤字です。

ソフトバンクグループのことし4月から9月まで半年間の決算によりますと、最終的な損益は、1兆4087億円の赤字となりました。

この時期としては2期連続の赤字で、前の年の同じ時期の1290億円の赤字から大幅に拡大しました。

▽円安の影響で保有するドル建ての負債が円で見た場合に膨らみ、6480億円の損失を計上したのをはじめ
▽ことし6月までの3か月間では6四半期ぶりに黒字となっていた傘下の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の事業が、投資先のスタートアップ企業の株価の下落などで、2588億円の赤字となりました。

また
▽経営破綻した出資するアメリカのシェアオフィス大手、ウィーワークに関連し、2343億円の損失を計上したことも影響しました。

ウィーワークの経営破綻について、後藤芳光CFOは会見で「この結果を真摯(しんし)に受け止めて今後の投資活動にいかしていかなければならない。会計的にはこれまで会社の価値が減っていくことをしっかり認識しながら保守的に評価をしているので現時点では、さらなる大きな会計上の変化があらわれるわけではない」と述べました。