10月景気ウォッチャー調査 現状示す指数 3か月連続 前月下回る

働く人に景気の実感を聞く先月の景気ウォッチャー調査は、物価の上昇による節約志向が続いていることなどから、景気の現状を示す指数が3か月連続で前の月を下回りました。

内閣府は、働く人たち2000人余りを対象に毎月、3か月前と比べた景気の実感を聞いて指数として公表しています。

先月の調査結果では、景気の現状を示す指数が49.5と、前の月を0.4ポイント下回り、3か月連続で低下しました。

物価の上昇による節約志向が続いていることなどが背景にあり、内閣府は「景気は緩やかな回復基調が続いているものの、一服感がみられる」としています。

調査の中では、
▽四国の家電量販店から「客は必要最低限の物のみを購入している」という声が寄せられたほか、
▽甲信越地方の製造業からは「売り上げは伸びているが、原材料価格の高騰や物流費の値上がりで利益が圧迫されている」といった声があがっていました。

また、2か月から3か月先の景気の先行きを示す指数は、前の月よりも1.1ポイント低い48.4と、こちらも3か月連続の低下となりました。