米資産運用大手「ヌビーン」 日本での運用を拡大する方針示す

「貯蓄から投資」の動きを加速させようと、政府が国内の資産運用会社の改革や海外勢の参入などを促す中、およそ160兆円の資産を運用するアメリカの大手が記者会見を開き、日本での運用を拡大する方針を示しました。

東京都内で記者会見を開いたのは、アメリカの資産運用大手「ヌビーン」です。

この会社は世界でおよそ160兆円の運用残高があり、日本でも国内の機関投資家などの資金およそ3兆円を運用しているほか、国内の株式や不動産などに2兆円以上、投資しています。

ホセ・ミナヤCEOは「低金利環境の中で日本の家計は現預金を大量に保有してきたが、インフレになれば投資によって富を形成する機会が増えていく。日本での資産運用や投資の拡大に貢献したい」と述べ、日本での運用残高を拡大する方針を示しました。

日本では、個人金融資産の半分以上を占める1100兆円余りが現預金で、資産運用立国を掲げる政府は、国内の運用会社の改革や海外勢の参入を促し、「貯蓄から投資」の動きを加速させたいとしています。

海外の資産運用会社の間では、来年1月に予定されるNISAの拡充などに合わせて日本に参入する動きが出ていて、投資のすそ野が広がるかが焦点となります。