楽天 9か月間の決算 2084億円の赤字 携帯基地局の整備が負担に

楽天グループのことし1月から9月まで9か月間の決算は最終的な損益がおよそ2080億円の赤字と、この時期としては5期連続の赤字となりました。
携帯電話事業で続く赤字が大きな要因で、業績の改善が引き続き経営課題となっています。

売り上げはこの時期として過去最高 ネット通販などが好調

楽天グループが発表したことし1月から9月まで9か月間の決算は、ネット通販や金融事業が好調で売り上げは1兆4912億円と前の年の同じ時期より9.7%増え、この時期として過去最高となりました。

最終的損益は2084億円の赤字 この時期としては5期連続赤字

一方、最終的な損益は2084億円の赤字になりました。

携帯電話事業が基地局の整備の負担から赤字が続いていることが大きな要因です。

最終的な損益の赤字幅は前の年の同じ時期より500億円余り縮小したものの、この時期としては5期連続の赤字です。

会社は、2026年4月からの年度で携帯電話事業の単年度での黒字化を目指すとしていて、契約数は先月時点で542万回線となっています。

楽天は、基地局の整備のために発行した多額の社債の償還を来年以降に控える中、財務基盤の強化と携帯電話事業の早期の黒字化が引き続き経営課題となります。

三木谷浩史社長は、オンラインで行った会見で「モバイルに関してはもう少し筋肉質にするということをやってきたが、足元では会員数も増加している」と述べました。