連合会長 “政策など考え異なる共産支援の候補者 推薦できず”

次の衆議院選挙への対応をめぐって、連合の芳野会長は、立憲民主党の泉代表と会談し、政策などの考えが異なる共産党から支援を受ける候補者は推薦できないという考えを伝えました。

連合の芳野会長は、9日朝に立憲民主党の本部を訪れて泉代表と会談しました。

この中で芳野氏は、先に立憲民主党が、次の衆議院選挙を見据えて共産党と意見を交わしたことを受けて、「傘下の労働組合や地方組織から多くの不安が寄せられた。このままでは組織内で立憲民主党の候補者への支援を呼びかけるのは難しいという強い声もある」と指摘しました。

そのうえで、連合と共産党とは政策などの考えが異なるとして、共産党から支援を受ける立憲民主党の候補者は推薦できないという考えを伝えました。

これに対し泉氏は、共産党との意見交換は各党へのあいさつ回りの一環だったと説明し、「連合の基本的な方針を十分理解し、党内でも共有したい」と応じました。

芳野氏は記者団に対し「連合としては、候補者調整は国民民主党とやってもらいたいという考えは変わっていない」と述べました。

芳野氏は、来週、国民民主党の玉木代表らとも会談し、両党の関係改善を促すことにしています。