米 ニューヨーク・タイムズ 購読者数が初めて1000万人超える

アメリカの新聞大手、ニューヨーク・タイムズは電子版の記事などデジタル配信が好調なことから、購読者の数がことし9月末時点で初めて1000万人を超えたと発表しました。

ニューヨーク・タイムズは8日、ことし7月から9月までの3か月間の決算を発表しました。

それによりますと、ことし9月末時点で電子版の記事などデジタル配信だけを購読する人が941万人と、3か月前と比べて21万人増えました。

これによってことし9月末時点の紙媒体も含めた購読者の数は1008万人となり、初めて1000万人を超えたということです。

ことし7月から9月までの3か月間の売り上げは5億9834万ドル、日本円で903億円余りと前の年の同じ時期と比べて9%増えました。

また、最終的な利益は5361万ドル、日本円で80億円余りと前の年の同じ時期と比べて46%増えました。

広告収入の伸び悩みや減少で業績が悪化するメディアが相次ぐ中、この会社は電子版の記事の購読者を増やすことに加えて、ゲームや料理のレシピなどのコンテンツをあわせて提供することで、購読者一人あたりの購読料を増やし、収益を拡大する戦略です。

会社は2027年末までに購読者の数を1500万人まで増やすことを目標にしていて、デジタル配信の強化が、どこまで収益の拡大につながるかが注目されます。