中小企業の人手不足改善に向け 1000億円の支援策 経産省

中小企業の人手不足の改善に向けて、経済産業省は業務の省力化につながるAIやロボットなどの導入を後押しする、新たな支援策を始めることになりました。
今年度の補正予算案に必要な費用として、1000億円を盛り込む方針です。

労働人口の減少を背景に企業の間では人手不足が深刻化し、とりわけ中小企業では人材の確保が難しくなっていることが、事業の拡大の足かせとなっています。

こうしたことから経済産業省は、地方の中小企業などが業務の省力化につながるAIやロボットなどの導入を後押しする、新たな支援策を始めることになりました。

▽製造業では、生産工程を自動化できるロボットや、AIを搭載することで人の代わりに品質検査を行える設備などを対象とするほか
▽外食や宿泊といったサービス業では、清掃や接客などの業務を効率化するロボットが主な対象となります。

国があらかじめ補助の対象となる設備や製品をまとめたカタログを用意した上で、中小の事業者が導入費用の50%の補助を受けられる仕組みを整備する方針で、今年度中にも支援を開始したいとしています。

経済産業省では中小企業の業績拡大や従業員の賃上げには、人手不足の改善に向けた支援が欠かせないとしていて、10日に閣議決定する今年度の補正予算案に必要な費用として1000億円を盛り込む方針です。