フランス 2030年冬の五輪・パラ大会招致計画 IOCに提出

2030年冬のオリンピック・パラリンピックの招致を目指しているフランスのオリンピック委員会などは7日、南部のニースに選手村を設置することなどを盛り込んだ大会招致計画をIOC=国際オリンピック委員会に提出したと発表しました。

フランス東部のオーベルニュ・ローヌ・アルプと南東部のプロバンス・アルプ・コートダジュールの両地域圏はことし7月、2030年冬のオリンピック・パラリンピックの開催地に合同で立候補する方針を示しました。

フランスオリンピック委員会とパラリンピック委員会、それに両地域圏などは7日、共同で会見を開き、大会の招致計画をIOCに提出したことを発表しました。

発表によりますと、競技会場は4つの拠点に分けて設置される予定で、南部のニースでは、フィギュアスケートやカーリング、アイスホッケーなどが実施され、選手村も設けられる計画です。

今月下旬に開かれるIOCの『将来開催地委員会』でさらに詳しい計画を説明するとしています。

フランスオリンピック委員会のラパルティアン会長は、「招致計画はアスリートや地域、社会にとって、スポーツに参画するチャンスとなる大会を協力してつくっていくという意志を示したものだ」とコメントしています。

2030年大会をめぐっては札幌市が招致を断念する一方、スウェーデンやスイスなど複数の候補地があがっています。

IOCは、30年大会と次の34年大会の開催地を同時に決定する方針を示していて、今月28日から来月1日にかけて行われる理事会で、両大会の候補地の一本化が行われる見通しです。